CEO Interview

経営者インタビュー

有限会社 荻野製瓦工業

荻野高広さん

企業情報

有限会社荻野製瓦工業

日本の伝統建築、そして地方の景観には欠かせない瓦の文化。そんな文化を守る製瓦(せいが)会社が丹波市にあります。大正初期の時代から瓦をつくり、瓦を葺き、大切な家を守ってきた会社は、現在の社長で4代目。若い社長と従業員さんが働く活気ある瓦屋さんに、仕事の内容と今後についてインタビューしてきました。

・社長も働く!!スタッフさんも30代〜40代前半、若い職場で元気よく働く

・真面目にコツコツと仕事ができる人求む!瓦職人の仕事とは

・みんなで会社を大きくしていく、社長が考える新しい会社の展開とは

大正初期から続く荻野製瓦さん、今回は現社長である4代目の荻野社長にお話を伺いました。

 

製瓦、というとあまり聞きなれないのですが、実際はどのようなお仕事をされているのでしょうか?

弊社は大正5年か6年ごろ創業、私のひいおじいさんがはじめました。 もともと、製造をやっていたんですよ。瓦を粘土で一からつくる。そこから始まって今は施工だけという感じです。 最近は、和風の昔ながらの瓦だけでなくスレートの瓦等、費用的にも安く、簡単な施工もやっていますよ。

やはり年配の方や、昔ながらの日本家屋にお住いの方の依頼が多いのでしょうか?

そうですね、最近は新築の工事も建設会社さんを通して多く入ってくるので、そちらは簡単なものが多いですが、自社に直接入ってくる依頼は、昔ながらの瓦で葺き替えや修理を行ったりします。そういう依頼は、丹波市周辺が多いです。

なるほど。今求人をされているのは、瓦の葺き替えや修理を行うお仕事の求人でしょうか?

はい、実際の仕事は屋根に上がって 瓦の施工だとか、スレートの施工等をしてもらいます。雨の日は現場に出られないので、 瓦の加工だったり太陽光の組み立てを会社の工場でしてもらいます。

若い人が多い職場で元気よくはたらく。みんなでわいわい会社を伸ばしていこう

実際、どんな方がこの仕事に向いていると思いますか?また、社長はどのような方に働きに来て欲しいですか?

来てほしい人は、誠実で一生懸命にやってくれる人がいいのと、退職まで勤めてくれる人だと嬉しいです。正直、どうしても職人の世界なのできついんですよ。夏とかは特に。体力仕事になるので大変な仕事ではあるのですが、しっかり職人として腕を磨いてずっと続けてくれる子がいいなあと。 あと、高い所に上れる人じゃないと、というのはあります。特殊な仕事ですので高所恐怖症だと難しいとは思いますね。

従業員がいて会社があって、みんなで楽しくではないですけどワイワイ仕事が出来たらいいかなと思っています。それから、地域でナンバーワンになりたい、大きな会社を作りたいなという気持ちがあって、みんなで前向きに仕事に取り組んでいけたらいいですね。

社長含めて、若くて活気がありそうですね。従業員さんとも距離が近いように感じます。

そうですね、すごく年齢が近いので「社長」とかいうよりは、名前で呼び合ったりとかしていますね。今僕が41歳なんですが職人も僕の1歳下とかで、年齢で言うと30代が多いです。 なので、いわゆる職人の世界のような、親方がいて若い人は長く下積みの仕事があって・・という事はうちではないんです。そういう気軽さがあるので、若くてバリバリ動くような方にぜひ来てもらえたら嬉しいです、暑い時も寒い時もあるし、体力勝負なので。

ここで、ちょうどいらっしゃった職人の池原さんにもお話を聞くことができました。池原さんは沖縄県の宮古島から、ご結婚された奥さんの地元の丹波市に引っ越してこられました。沖縄でも建設業の仕事をしていた時期があり、建築の仕事をしてみたいと荻野製瓦さんへ就職し瓦職人として現在6年目になります。

このお仕事はどうですか?

楽しいですよ。瓦ってやっぱ奥深いから。毎日が勉強。 毎回毎回現場によって違うから、計算もしないといけないし。この屋根に瓦をどう納めるかというのをみんなと考えながら、自分でも考えながら。

一緒に働いてる方とチームでやっていくと思うんですけど、周りの人との関係はどんな感じでしょう?

人間関係はまあまあいいと思います。 仕事中はイライラもする事があるけどしょうがないからね。それは。 基本はみんなで一緒にやっていく。

社長はどんな人ですか?

ドラえもんみたいな感じ(笑)

え?(笑)どういう事ですか?

なんかもう、すごいなみたいな感じ。顔が広くて。 相談も乗ってくれたりするし。

社長には会社を大きくする目標があるというお話をさっきしていたんですね。池原さんは、一人の職人としてそれに対して思うことはありますか?

自分に出来ることは一緒に、社長も職人さんも仲間なので協力していきたいですね。

池原さんのインタビュー中も荻野社長は近くにおられて、ドラえもんに似ているという話の時にすごく笑っておられたのが印象的でした。池原さんも、社長がいらっしゃることに気づかず話をされていたようで「あ、いてた(笑)」と後で笑っていました。

会社を伸ばしていくために。新しいことにもチャレンジしていく

さっき応接室にドローンがあったのを気になって見てたのですが、これから何かに使う予定ですか?

あれは、免許を取ろうかなと思ってちょっと買ってみたくらいで。3階建てとかになると屋根に登るのに苦労するんで。撮って診断が出来たらいいかなと思っています。

まだまだ先の話かも、近い未来の話かもしれませんが、ドローンが瓦の診断をして、それに合わせて機械が見積もりを作ったりする未来があるかもしれません。技術の進歩に合わせて事業のあり方も考える柔軟な姿勢をお話の中で感じます。

 

今後、会社の売り上げを伸ばしていくために色々と事業の展開等も考えておられると思うのですが、お聞きしても良いでしょうか?

はい、 今兵庫県に申請中なので、詳細はお伝えできないのですが、まだ日本全国どこの瓦屋さんもやってないような事業に、取り組む準備をしているんです。 簡単に言うと、屋根から出たものを違うものにリサイクルするような。地上に降ろして違うものでリサイクルする感じかな。

捨てるとね、すごいんですよ金額が。産業廃棄物のお金で。それを何か活用できないかなって思ったところから始まって。なんかを除去したら普通に使えるんじゃないか、ってそういう感じの物なんです。 ゴミになるようなものを一周できるサイクルをつくれたら、商売として成り立つんじゃないかなというような想いもちょっとあって。

新しい展開が生まれそうですね。そうして売上も上がっていって、従業員さんも一緒になって前向きに会社が伸びていきそうです。きっとそうすると従業員さんにとってもいい事がありますよね。

そうですね、漠然としすぎててあんまり深くは考えれてないんですけど、なんかいいことはあるであろうと。従業員も今やる気を持ってくれてるんで前向きに伸ばしていきたいなって思っています。そうすると、屋根の業界だけじゃなく業態変化もしていかないといけないと思うんで、取り組んでいるところですね。

 

従業員さんと社長の距離が近く、活気のある職場。実際にはその中の何人かに分かれて現場で働く事が多いとは思いますが、こんな空気感の会社で勤めると人間関係で辛い思いをする事が少なそうだなとお話を聞いていて感じました。体力がいる仕事であると思いますが、瓦という珍しい業種で建築に携わりたい方や、若い人もどんどん仕事をやっていける風通しの良い仕事場を望んでいる方にはぴったりの求人だと思います。ご興味をお持ちの方は、ぜひ一度お問い合わせしてください。

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