CEO Interview

経営者インタビュー

太田自動車株式会社

太田辰弥さん

企業情報

太田自動車株式会社

地方の生活にはかかせない自動車。丹波市では一部の条件を除いて、生活において何をするにしても自動車が必要になってきます。そんな暮らしの安全を守る自動車整備工場のお仕事の中身を聞きに、太田自動車へ伺いました。

本日お話を伺ったのは太田専務です。専務のおじいさんが創業された太田自動車、専務は三代目に当たります。

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・みんなで盛り上げて、みんなで協力して悩む時も一緒に。アットホームな会社

・現場経験から考える新しい人事制度。事業継承へ向けて専務が考える仕事のあり方とは

・継業のタイミングだからこそ。専務の右腕となる人材を募集

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よろしくお願いします。専務はご自身も整備のお仕事をされてから、現在の経営管理のお仕事に入ったと伺いました。まずは太田自動車での整備の仕事内容からお話を聞かせて頂けたらと思います。

そうですね。今は経営の方に移りましたが、14年間現場で整備の仕事をしてきました。車関係の会社は多分そういうところが多いんじゃないかと思います。おじいちゃんも社長も現場の仕事をしてから社長になっているので、現場のことは一通り理解していますね。

うちの会社の仕事はトラック7割、乗用車3割〜4割くらいで、部門を分けています。丹波市には3社大型を整備できる会社があるんですが、その中で乗用車を扱う比率はうちがちょっと多いと思います。

今後の展望としては、これからガソリン車に対する規制が話題に上がっていたりしますが、技術対応や法規制にも対応しシェアとしてはしっかり確保しつつ、乗用車に関してはまだ伸ばせる余地があると思うので、そこを伸ばしていきたいですね。トラックはディーゼル車ですし、仕事、物流に欠かせません。トラック整備の技術向上やお客様ニーズに親切、丁寧にお答えすることが重要ですね 。

 

 

車離れと言われていますが、この辺で暮らしていくとなると必須になりますね。そういう意味では市場の伸びはありそうですね。

でも人口は減少していっているのでそれをどう補うかは考えますね。軸としては大型トラック、つまり法人関係ですね。家庭の車も大事なのでそこをどれだけ押さえられるか、伸ばせられるかというところですよね。

 

お聞きしたいことがあるのですが、特に長距離となると業務用の大きなトラックって自動運転に切り替えていく時がくると思うんです。そういう事への対応にはイメージがありますか?

今はスキャンツールっていって、全部コンピューターで見るようになっています。それがどんどんこれから出てくると思うので、外部研修を取り入れていこうと思っています。 現在は自分達で独学で調べていったりとか、ディーラーさんに電話で問い合わせて聞いたりしながら、メーカーや整備振興会が行ってくれる技術研修に出向いて研修を受けています。今よりさらに研修や講習に参加しようと考えています。

 

 

みんなで盛り上げて、みんなで協力して悩む時も一緒に。アットホームな会社

 

太田専務と一緒に、部長の南野さんにもお話を伺いました。南野部長は丹波市育ち、幼少期に少しだけ丹波市を離れましたが、中学校を卒業してから25年、太田自動車にお勤めです。

ずっと整備のお仕事一本で25年。すごいですよね。今のお仕事を選ぶきっかけはあったのでしょうか?

全然大したことありませんよ。元々整備に興味があって働きたい時に、社長に縁をもらって。今はフロントと現場の管理をやりながら整備もやっていますね。

例えば整備のお仕事だと、部長の直下で働くことになるんですよね。部長はどんな方がお仕事として向いてると思いますか?

そうですね、明るい性格的なこととかですね。挨拶がしっかりできるってことが一番大事だと思っていますね。それから、この先自分で仕事をしたい、そういう独立精神は大事ですよね。自分が責任持って、この会社の一員であるけれども「自分がしとんや!」というくらいの気持ちを持って仕事をしている子は伸びるのが早いし。学びもしっかりしてます。

会社を自分ごととして捉える、なかなか難しいことにも聞こえますね。部長はどのくらいから会社を、仕事を自分ごととして考え始めたんですか?

あー、責任感ですかね?責任感が芽生えたタイミングねえ。お客さんと関わりを深く持ち始めてきてからじゃないかな。 もちろんそこはね、やっていく中でみんな身につけていくことやからね。お客さんと、会社の中でもコミュニケーションとって。お客さんにも携わってもらって。

お客さんが来られたら機転きかせて挨拶したり、そういうのは基本的に大事ですよね。

「僕が言うより部長にお願いして言ってもらうこともあるし、逆に部長が僕に言うてくれという時もあって。部長と相談しながらコミュニケーションを取ることも多いですよ。一番周りを気にかけて円滑にせなあかんなって気にかけてますから。」と 専務。

みんなで盛り上げて、みんなで協力して、悩む時もみんなで一緒に。アットホームなところもあるんです。そうじゃないところも色々ありますけどね。

直接目の前で言いにくいかもしれないですけど、専務が学校卒業して帰ってきた時はどんな印象でしたか?

まあ、盛り上げていかなあかんなーって。とりあえず専務は専務で、人脈を作らなあかんし、仕事もそれぞれの車に対応していかなあかんので。猛烈に勉強はしてもらってね。今は営業で頑張っています。努力してますわ。

 

現場経験から考える、新しい人事制度。事業継承へ向けて専務が考える仕事のあり方とは

いい関係性でお仕事をされているように見えますね。

ここ数年でそうなってきたなと思います。僕が専務になるまでは、例えば僕が指示を出すやないですか。そうすると上の人は職歴が自分より長いし、機嫌のいい時はパッと聞いてくれますけど、 忙しい時はすんなりと聞いてもらえなかったり、進まないこともありましたね。(笑)

年で言うと20歳くらい離れているんでしょうがないところもあると思うんですけど、それはそれで受け入れてもらって。相手のことを尊重しながら言うべきところを言う。そんな感じで板挟みみたいな仕事もやってきて。

継業される社長の難しいところですよね・・。でも本当に、一から信頼関係を築いて来られたんですね。

専務になる時に「今後の仕事をこういう風にしたいんやけどどう思う?」と少し話したりして。「あーそうか。そう思ってくれとんかー」って言って、すぐに変えてくれたり。僕も一人で処理せなあかんと思わないで「こうしたいんやけど! どう思う?」ってお互い話すようになりました。どこの会社でもあると思うんですけれど、コミュニケーションの問題は大きく出ますよね。何とかしたいなって部長からも言ってくれてたので、代替わりするタイミングで会社の仕組みを変えようと思っていて。

 

少し詳しく聞きたいですね。どんな事を変えようと思っているんでしょうか?

仕組みとルール作りですね。うちは今年で70周年を迎えるんです。やっぱり良し悪しで、昔ながらの雰囲気で良いところもあるんですけど、社内のルール、組織化、人事評価に関してもこれといった決まりがないんですよ。就業規則はありますけど。

こうしたら円滑にできへんかなって色々と考えるんです。 でも、あんまり出しすぎると殺伐としてしまって。昔の良いところを残しながら、今風にちょっと合うような形にしていきたいなと思っていますね。

 

基本的なことですけれど、例えば社内での環境整備。掃除をしたり、ここに物を置くように気をつけましょうって明確化したり。でも、僕一人で決めんと、それをグループ分けして考えていこうって。ガラッと変えちゃうと反発もあると思うから、ルールを少しずつ作る。今までやってきたことをいきなり変えろって、僕もやられる側やったら嫌ですよね。そうすると、ゆくゆく新しい子を受け入れる時に、お互いやりやすいんじゃないかなって。「雰囲気と空気を読み取ってやれよ。覚えていけよ。」っていうのも一つかも知れませんけど、今の時代多分それは合わないと思うんで。

おっしゃる通りだと思います。これを会社でやろうって決めてしっかり出来ている人を評価する。わかりやすいルールがあるのも大事ですよね。

そうですね。評価も、説明もしやすいですよね。一つの基準を作っておくと、お客さんに技術が還元出来るんじゃないかなとも思いますよね。

全体を理解できるような仕組みがあり実際の作業をやっているのが分かるのと、とりあえず「これやれ」と言われるのではメンタル的にも違いますよね。

そうですね、モチベーションが違う。人生の大半職場にいるからこそ、明るい気持ちでやりたいですよね。お客さんのことで悩むのはいいですけど、会社の中の事で悩むんは無くしていきたいです。フラットに出来る方がみんなにとって健康的でいいでしょ。

 

継業のタイミングだからこそ。専務の右腕となる人材を募集

 

最後にご質問したいのですが、どんな方に働きに来て欲しいでしょうか?

さっき話に出ましたが、挨拶ができて前向きな子ですね。うちはディーラーじゃないから、決まったことをしていたら良いわけではなくて、乗用車だけではなくてトラックの整備をしたり、溶接をしたり、塗装もあって。本人がやりたいと言えば何でもやってもらいます。

面接する時も「何でもしてもらわなあかんで」って言うんですけど「俺それやったことないから」ではなくて、「やったことなくても一回やってみよう、そこから自分で学んでいこう」というスタンスの子がいいですよね。 たとえ失敗したとしても、やる気があって前向きで失敗しているのであれば「よっしゃ、次はこうしたらどうや」と。はじめから「無理や」「こんなんやったことない」っていう感覚の子ではちょっとうちの社風には合わないですかね。

 

先代の社長と二人三脚でずっと会社をしてこられていた部長のように、今度は専務が代表になった時に右腕になる方が必要だと思うのですが、仕事関係だけでなくこういう人だったら右腕として一緒にやりたいというイメージはありますか?

やわらかい人が僕は好きですけどね。対応はやわらかいけど、やることはしっかりするような。優柔不断のやわらかいじゃなくて物腰がやわらかい感じで、その上でちゃんと「こうする」と決めてる人がいいなと思いますね。

でも仕事面で考えて、右腕とか左腕とかになるとしたら、僕とは真反対の人がいいですね。僕の得意分野と苦手な部分をその人がうまいことやってくれたり・・・きつく言うときは言わなあかんし。もちろん、仕事の過程でそうなっていくでしょうけど。一番は前向きな人柄ですね。技術はあとでついてくると思うんで。

他にも、営業職として働いてくださる方も今後募集されるんですよね?

そうですね、若い営業の人が欲しいですね。トラック好きですよとか、興味あるんですとかいう人がいたら大歓迎です。 営業は整備だけでなく、車の販売もしているのでトラックの新車とかトラックの中古車探してきて販売したり。乗用車も同じように新車・中古車の販売もやっています。販売するにあたってアフターフォローもありますし、任意保険もありますし。保険に入って貰ったり、鈑金もしてるので何かあった時には窓口一つで解決できるようにしています。レンタカーもしてるのでワンストップ全部いけるようにはしています。

アットホームな家族のような職場で社長の右腕を目指す。「アパート経営もしてるんで、社宅じゃないけれど入れますよ。」と太田専務。整備や営業の仕事を通して見据えているのは、地域密着型の自動車屋ではないかと感じました。「整備の経験がある人は、整備でも営業でも大歓迎ですよ!」と。元気な若い専務が舵取りをしていく会社にご興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせしてみてください。

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