CEO Interview

経営者インタビュー

株式会社川崎技研

善積保夫さん

企業情報

株式会社川崎技研

株式会社川崎技研は、福岡市に本社を置く環境プラントメーカーです。一般廃棄物処理施設の設計・建設から運営・管理までを一貫して手がけています。その拠点の一つである丹波事業所は、市内のごみが集まる丹波市クリーンセンターで、その心臓部ともいえる焼却炉を含む熱回収施設の運転管理を担当しています。

施設は24時間体制で稼働し、安全で安定した運営を通じて地域の生活インフラを支えています。全国各地のクリーンセンター運営で培った技術力と実績を強みに、環境負荷の低減やエネルギー有効活用にも取り組む、社会貢献性の高い企業です。

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・丹波市クリーンセンター内の熱回収施設運営・管理を行う事業

・善積所長のこれまでのこと

・これからのこと、求める人物像

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今回は、丹波事業所所長の善積保夫さんにお話を伺ってきました。

丹波市クリーンセンター内の熱回収施設運営・管理を行う事業

川崎技研の事業概要を教えてください。

弊社は、福岡市に本社を置く環境プラントメーカーで、一般廃棄物処理施設の設計・建設から運営までを手掛けています。全国に事業所を展開しており、ここ丹波事業所は、丹波市クリーンセンター内で24時間稼働するごみ焼却炉の運転管理が主な仕事になります。

クリーンセンター内にはさまざまな施設があり、弊社はごみを燃やす「焼却炉」を含む「熱回収施設」を管理しており、実はこれらの設計・建設も弊社が行っており、総合的に手掛けられることが強みです。

川崎技研としては全国で何件ぐらいクリーンセンターを運営されてるんでしょう?

建設だけ行う場合や、運営・管理のみを担う施設もあるため、件数を一言で申し上げるのは難しいですが、丹波市と同じような形態で携わらせていただいているのは約20件です。川崎技研としては、全国的に幅広く関わらせていただいています。

丹波市のクリーンセンターはいつから稼働しているのでしょうか?

竣工は2015年4月になるので、稼働から11年目になります。2014年12月頃からの試運転を経て、4月からは本格的に稼働しています。

丹波市のクリーンセンターなので、燃やすごみはやはり丹波市のごみだけなんですか?

はい、丹波市のごみだけになります。ただ、今は山南町のごみは丹波篠山市のクリーンセンターへ持ち込みされているので丹波市全町ではないんです。令和9年度からは山南町のごみも受けいれる予定です。

大体1年間でどれぐらいのごみを焼却されていますか?

年間で概ね11,000トンのごみを焼却していますので、毎月約1,000トンが大まかな目安です。でも、実は年々、搬入されてくるごみの量が減ってまして、以前は年間13,000トンを超える時もありました。

ごみの量が減っているのは何が要因なんでしょう?

やはり人口構成の変化もありますが、丹波市がごみ削減の取組みを進められている効果が現れていると思います。

丹波市では近年、ごみ袋の値段が半額になりましたが、「ごみ袋が半額になったから処理量が増えた」という実感はありませんでした。市民の皆さんも「安くなったからたくさんごみを出そう」という感じではなかったのだと思います。

ちなみに、持ち込まれたごみはそのまま処理するのではなく、一度中身を確認して再度分別してたりするんでしょうか?

定期的にサンプル調査をすることはありますが、基本的にはごみ収集車から、「ごみピット」と呼ばれる貯留スペースに直接搬入し、焼却工程に入ります。

貯留したごみは、クレーンで掴んで焼却炉に送る投入口へ入れます。そこから「ストーカ方式」と呼ばれる可動する火格子でごみを奥へ送りながら焼却します。焼却時に発生するガスは、排ガス基準に適するように薬剤を投入し、フィルターを通して有害物質を除去したうえで、クリーンな状態で煙突から排出するという流れです。

また、焼却時に発生する熱を利用して発電も行っています。水よりも沸点の低い液体を蒸発させてタービンを回すバイナリー発電設備を導入しており、これは全国初の導入事例となります。

そうなんですね。どれくらいの発電量があるんでしょう?

日々の稼働状況によって発電量も変動しますが、直近1年では約15万kWhを発電しています。発電量としてはそこまで多くはないですが、発電した電気は全て施設内で利用しています。

丹波市の焼却炉は全国的に見るとそれほど大きくないんですが、小規模の焼却炉でも導入できるのが大きな特徴です。焼却炉の規模によっては、もっと多くの発電が可能な設備もあります。

丹波市のクリーンセンターはそこまで大きくないとのお話ですが、結構な大型施設に感じます。

たしかに大きな施設に見えますよね。ただ、運転自体は自動化されていて、基本的に中央制御室で管理しています。私たちは常にモニターで状況の変化を監視しながら、必要に応じて細かな調整や操作を行い、安定した稼働をコントロールしています。

参考までに、ごみを焼却したあとはどうなるんでしょう?

焼却後の灰は、大阪湾の最終処分地に運ばれ、埋立地の材料として有効活用されています。

なるほど。丹波事業所では、どういった部署があるのでしょう?

ここ丹波事業所は、運転部門と整備部門、管理事務の三つの部署があります。今現在、それぞれ16名、2名、3名の計21名で運営しています。

丹波事業所の平均年齢は何歳くらいですか?

平均年齢は約50歳です。ただ、働くメンバーの年齢層は幅広く、30代から70代の経験豊富なベテランまで様々な世代が活躍しています。

大型ごみや粗大ごみなど、燃やすごみ以外は川崎技研としてはタッチしていないという理解であってますか?

その理解で大丈夫です。大型ごみやリサイクル関連の施設は丹波市が管理されています。

一般の方からすれば、全員同じ組織の職員に見えるかもしれませんが、クリーンセンターで働く人の多くは丹波市の職員の方々です。私たちは焼却処理を専門に担当し、丹波市と協力して業務にあたっています。

善積所長のこれまでのこと

善積さんは今おいくつですか?

58歳になります。丹波市春日町の出身で、地元の春日中学校、氷上高校を卒業しました。学校を出てからは、市内の食品会社で長らく働き、ご縁があって今の職場に転職しました。

善積さんは春日町のどこ出身なんですか?

春日町の船城です。高校も自宅から自転車で10~15分ほどの距離でしたね。当時は早く社会に出て地元で働きたいという気持ちが強く、卒業後はそのまま就職しました。ですので、ずっと丹波市で暮らしています。

なるほど。では食品会社はだいぶ長かったんですね。

そうですね、28年ほどお世話になりました。次のキャリアを考えて資格の勉強をしていた時に、ここの求人を見つけたんです。新設される施設で、皆が同じスタートになるのが魅力に感じて入社を決めました。

業種は全然違いますが、設備面で共通するところも多く、前職の経験を活かせたので特に違和感なく働き始められましたね。

では、生え抜きの社員として所長になられたんですね。

入社から約10年間、運転部門で経験を積み、昨年の10月から所長になりました。実は、所長のお話をいただいたときは、家庭の事情に加え、年輩の社員もいる中で大役が務まるかどうかと思い、一度はお断りしたんです。

でも、家庭の状況が落ち着き、環境が整ったことで覚悟を決めて、お引き受けしました。ずっと運転部門にいたこともあって、施設内の設備全般を把握していたこともあって、お声掛けいただいたんだと思います。

以前からずっと技術畑だったんですね。

そうですね。氷上高校では商業科で、私はちょうど商業科の一期生でした。それだけに思い入れも深く、今は学科がなくなったと聞いて少し寂しい気持ちにもなりました。これも時代の流れなのでしょうね。

これからのこと、求める人物像

丹波事業所の今後の展望を教えてください。

ごみ処理施設というのは生活に欠かせないインフラです。焼却炉が安定的に稼働するように、日々の丁寧なメンテナンスを徹底し、設備の安全を守り抜きたいですね。

そのうえで、全国各地に広がる事業所同士の連携を強みにして、丹波事業所の成長に繋げていきたいと考えています。

今後どういう人に来てほしいですか?

運転班は4人1チームとして働くので、安全第一で行動できて、メンバー同士で協力できる素直な人がいいですね。大半が未経験からのスタートなので、経験は問いません。整備班も、未経験でも問題ないですが、設備保全の経験があれば嬉しいですね。

学歴や年齢も問いません。若い方はもちろん大歓迎です。弊社は定年後の再雇用制度を利用して70歳で活躍する社員もいます。腰を据えて長く働ける職場であることも魅力の一つかなと思います。

丹波事業所で働く上でのメリットはどういうところにありますか?

生活を支えるインフラ事業を担っているため、あまり景気に左右されず、将来にわたって安定した収入が見込める点が大きなメリットです。数年間先まで収益がほぼ見通せるため、長期的な視点で仕事に取り組めます。

未経験の人が入った時は最初どんな働き方になるんでしょう?

業務は基本的にチームを組んで進めますので、入社後は先輩社員がしっかりマンツーマンで教えていく形になります。最初は必ず先輩社員が付き添い、1人でできるようになるまでサポートします。その後も独り立ちするまで支援しますので、未経験の方も安心してください。

どれくらいの期間で独り立ちできるようになりますか?

日々の作業内容であれば、3ヶ月から半年ぐらいでできるようになります。ただ、年に数回しかない作業もあるので、そうしたものは身につくまで少し時間が必要です。それでも1年あれば、だいたいのことは一人でこなせるようになります。

夜勤はどんな感じでしょうか?

24時間稼働ですので、運転班は2交代制で夜勤があります。例えば「日勤2日、休日2日、夜勤2日」というサイクルです。

私は以前の勤め先で夜勤の経験があり、そこでは1週間夜勤をして、残り3週間は日勤という形で、夜勤が続くと体が夜勤のリズムになってしまい、日勤の状態に戻すのがとても大変だったんです。このシフトだと、生活リズムの切り替えがしやすく、無理なく働けますし、休日が多いのでプライベートの時間が確保しやすいです。

休みが多いとのことですが、年間休日で言ったらどれぐらいあるんでしょう?

整備班や事務は基本的にカレンダー通り土日祝が休みです。2交代制の運転班は、焼却設備の停止日もあるので、年間休日は夜勤明けの日も含めると、およそ150日程度になります。

ただ、勤務日数が少ない分、1日の勤務時間は、日勤が8:00~20:15まで、夜勤が20:00~8:15と少し長めですが、その分休日が多くメリハリがあります。

休日を利用して、資格の勉強をしたり、家でゆっくりする時間がとれたりと、ワークライフバランスを大切にできる環境です。もちろん、有給休暇も気兼ねなく取得できて、大半の社員がしっかり消化できています。

こちらで働く上で必要な資格はありますか?

クレーン運転やダイオキシン類の資格など、色んな資格が必要になりますが、必要なものは会社負担で取得できます。

最後に、これから新しく入ってくる人に向けてのメッセージをお願いします。

チームプレイを大切にしており、仲間意識が強く雰囲気がいい職場です。「廃棄物処理」と聞くとイメージが湧きにくいかと思いますが、業務の中心は中央制御室で、空調完備の清潔な環境で仕事をします。ごみを扱う仕事ですが、汚れる場面は限定的で、体力が必要な作業も多くはありません。

景気に影響されにくく、安心して長く働けるのも魅力です。「いい会社だ」と実感してもらえると思いますので、ぜひ一緒に働きましょう。

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