会社を選んだ理由

小学校の時に学校でよくボランティアの募集がされていて、特に何も考えずに友達と一緒に丹寿荘に来たのが、その存在を知ったきっかけでした。また、私の親が介護の仕事をしていて、それが介護を自分の仕事として考えるようになって高校を選びました。学校があった豊岡市での就職も考えましたが、丹寿荘は家からも近いし、ここの職員さんは丹波市の人が多く、顔見知りもいますし、馴染みがあったのでここに決めました。

現在の仕事内容

特別養護老人ホームなので、利用者さんの一日の生活を支援することですね。具体的に言えば、主に食事や排せつ、入浴の3点となります。パートさんは日勤だけですが、私は正社員なので日勤と夜勤があり、シフト制で勤務する日が決まります。ここは完全個室のユニットケアで、全部で5つのユニットがあり、今年の4月から一つのユニットのサブリーダーをさせてもらっていますが、まだまだ勉強中ですね。

仕事のやりがい・面白さ

利用者さんの反応がよかったり、『ありがとう』と言ってもらえたり、あと名前を覚えてもらって呼んでもらえると嬉しいし、それを聞いたら頑張ろうと思いますね。ここではノーリフティングケアといって、安全安心にケアができるよう福祉用具を使ったりするんですが、椅子に座ってもらうのをうまくできたりすると、些細なことですが嬉しくなってやりがいを感じたりしますね。

仕事で大変だと思うこと

利用者さんは本当にいろんな方がいらっしゃるので、自分だけではなかなか対応が難しく、他の方に手伝ってもらったりすることがありますが、そういった対応面で悩んだりすることがあります。業界的に介護士は人手不足で、時間と業務に追われて自分の思っている支援ができなかったり、利用者さんにもっといろいろしてあげられることがあるのにできなかったりするのが、自分でも「不甲斐ないなぁ」という気持ちを持ったりしますね。

印象に残っているエピソード

働き始めでまだ不安が大きかったころに、すごくしっかりした利用者さんがいて、私にいろいろ気をつかって話しかけてくださったり、もちろん名前も覚えてくれていました。その方の支援の中でいろいろ教わることが多く、精神安定剤のように落ち着かせてくれて、印象に残っていますね。あと、コロナ禍以降にここでTANJUフェスを開催したとき、利用者さんが久しぶりに外に出られて、楽しそうに風船を飛ばしていたのも印象的でした。

入社してわかった会社のいいところ（魅力）

5つの各ユニットに20人ずつ利用者さんがいるつくりになっていて、ユニットごとに職員さんと利用者さんのいい感じにできあがった関係性があって、それがとても雰囲気がいいなあと思いました。あとは福祉用具を活用しながら行うノーリフティングケアも、昔に比べると発展もしてきて、そういった面でも魅力的だなと感じています。

今後の目標・挑戦したいこと

私はけっこう内向的な性格なんですが、理想としてはもっと状況に応じてはっちゃけることもできて、「この人がいると明るくなるな」「この人がいたら安心できるわ」と、誰からも信頼される介護士になりたいなと思いますね。そのためにもっと、今させてもらっているユニットのサブリーダーとしても判断力をもっと身につけていって、そういった役割の面でもしっかりしていきたいですね。

就活生にメッセージを

私は介護士になった理由として、高齢者と関わる中でどこか可愛らしく、愛らしく思えたところがあって、資格をとったらここで働くという目標ができました。大学進学や他の道がちょっと想像つかなかったんです。「高齢者と関わることが自分は好き」っていう気持ちがある人は向いていると思いますし、福祉の仕事は大変なこともありますが、長く続けられると思います。